アルトエコのアイドリングストップをコントロールする方法のメモ。
アルトエコはかなり積極的にアイドリングストップをする。
エンジンが冷えていても、走り始めて1分もすれば「アイドリングストップ、準備オッケー」と表示を出してくる。徐行中であっても、ブレーキを踏んで減速中にエンジンが止まる。
可能な限り燃料噴射を抑えたい自分にはとても相性がいい制御をしてくれる。
とはいえ、アルトエコには目がない。周辺の状況を見て判断しているわけではないので、エンジンが止まったコンマ数秒後に再始動してしまう場面も、実は結構頻繁に発生する。
エンジンの再始動に必要な燃料は、一般的にアイドリング5秒分といわれている。なので、5秒以内にエンジンを再始動するような場面では、アイドリングストップを行わせたくない。
アイドリングストップのON、OFFを行うスイッチは、ワイパーを動かすレバーの後ろにある。OFFにすると、メーターの左下にアイドリングストップがOFFであることを表示するマークが点灯する。ただ、そこに手を伸ばすには、体を少し前に動かさないといけない。少々、押しにくい場所である。
自動アイドリングストップ機能の特性をいろいろ調べた結果、よい方法が見つかった。ギアについているオーバードライブOFFスイッチである。
アルトエコはCVT車であるため、これはスポーツモードとされている。このモードでは、インパネにあるレンジの表示で、Dのそばに小さいSの文字が表示される。この状態では、エンジンを高回転で回すほか、アクセルを抜くとエンジンブレーキが強めにかかる。
このスポーツモードの状態では、アルトエコのアイドリングストップ機能はOFFになる。インパネのアイドリングストップ関連のマークが点灯しなくなるので、アイドリングストップに関連する回路そのものを切り離しているような印象を受ける。
ちなみに、アイドリングストップ中にこのボタンを押すと、エンジンが再始動する。スポーツモードを解除してもアイドリングストップを再開する事はしない。アクセルを少し踏んで1秒後くらいにアイドリングストップ機能は息を吹き返す。
これを利用して、止まるぎりぎりまで減速した後、また再加速することが予想される状況では、エンジンが止まりそうなところでスポーツモードに一旦切り替えるようにしている。これだとすばやく操作できる。
さて、アイドリングストップ中にエンジンが再起動する条件もおよそ分かってきた。以下に列挙する。
- ブレーキを緩める。(ブレーキから足を離すのではなく、少し緩めるだけで再始動する。)
- ハンドルを右か左に少し切る。
- ギアをニュートラル(N)からドライブ(D)に入れる。DからNに入れても再始動はしない。
- スポーツモードスイッチをONにする。
ブレーキから足を離すのではなく、ブレーキをちょっと緩めるだけでも再始動するため、信号などで車を停止させるときはどうしてもカックンブレーキになってしまう。前の車では全くカックンさせないようにブレーキをコントロールしていたのだけど、アルトエコではそういう快適な乗り心地にするドライビングを行うことはできない。
個人的には、「ブレーキを緩めたときの再始動機能をOFFにするスイッチ」があればうれしいのだけど、他の人にとっては「普通は操作がややこしくなる余計なスイッチ」となる可能性が高いので実現しないだろうなぁ。