k3の駄文録

テキトーに書いています。

ウクライナ戦争における欧米の支援、特に軍事支援はずっと小出しにされてきている。

軍事的にはこれ、「戦力の逐次投入」ってやつで一番やっちゃいけない戦術だったのではないか。効果が限定的で犠牲が大きくなる。

欧米及びウクライナが勝利条件として最大でもクリミアまで奪還するところまで、と同意を得たうえで戦闘機も含めてドカンと戦力を提供するのが最善のはず。

 

特に米国のグズグズ具合についていえば、「ロシアを刺激したくない」「いたずらに核戦争のリスクを上げたくない」というのは建前で、ウクライナ戦争をアフガニスタン戦争やベトナム戦争のように泥沼化させてロシアの国力をそぐのが目的じゃないかと勘繰ってしまう。

 

実際には疲弊度が大きいのは欧米側になるとの予測もある。

泥沼化して有利になるのは、食糧・エネルギー・鉱物資源の豊富な国(つまりロシア)の方であって、エネルギーをロシア、食料をウクライナに依存していた欧州の方が不利ってのが今の状況だろう。

 

結局のところ、世界秩序にとってはロシアは少なくとも今回のウクライナ戦争で獲得したウクライナ領をすべて失うという結末が望ましく、その時にウクライナに余力があればクリミアまで奪還して終了するのが理想的なのだ。

侵略戦争を行った国は何も得られない、という教訓を残さないといけない。そうしないと欧州では数十年後には旧ソビエト構成国が侵略される未来が待っているし、それより前にアジアでは中国が台湾・尖閣南沙諸島へ侵攻を始めるだろう。

戦火がウクライナにとどまっているとはいえ、第3次世界大戦はすでに始まっているのだ。